たった一人に届く絵を描こう!『たった一人を確実に振り向かせると100万人に届く』読書メモ

こんにちは♪大阪のイラストレーター、いぬいさえこ@Inui_Saekoです。

 

今日紹介するのは『たった一人を確実に振り向かせると、100万人に届く (坂本圭一)』です。

 

「みんなへの平均点ではなくたったひとりの100点満点を狙おう!」のキャッチに惹かれて手に取った1冊。

 

描く時、デザインする出す時、多くの人に届けたい!だからみんなの興味を引くものを…!と考えてしまうことありますよね。

 

しかしそれだと刺激のない、コンセプトがブレブレのがイラストやポスターや商品が出来上がってきたりします。

 

どうすれば、人の心にグッと刺さるものを生み出せるのか。

 

そして広げていけるのか。

 

なるほどなー!と心に刺さったフレーズと要約を箇条書きでメモしていきます。

 

なぜ、たったひとりなのか

満足すると人はシェアしたくなる p84

・たった一人のインタレスト(関心のある人)を満足させる

・満足すると人はつい誰かに伝えシェアしたくなる

・映画は一人で見るもの。なのに友達や恋人と

いきたくなるのは感動をシェアしたいから

ソーシャルメディア(SNS)がインフラとなった社会 p84

・現代はシェア・ソサイェティ=「おすすそわけ社会」

・個人が価値をシェア・発信する社会

・マスメディア時代とは異なるアプローチが必要

 

伝統的なマーケティングは土足マーケティング p84

・マスメディアを使い一斉に同じ情報を発信する

・顧客のインタレストがどこにあるのかお構いなし

・従来の平均値を喜ばせるマス的な発信はうまくいかない

 

なかでも著者のこの言葉が印象的です。

 

まず、どれだけ沢山の人に到達できるかという物差しを捨てよう。

 

それより「私達の商品を歓迎してくれるインタレストを持った人どこにいて、誰なんだろう?」と考えよう p92

 

現代は「拡散」なんて言葉がありますがお!っと思ったものはドンドンいいね!で広がっていきます。

 

おもしろい!これはスゴイ!と興味を持ってくれるたった一人に届くものを真摯に作る。

 

スタートを「たくさんの人」ではなく「ひとり」で考えるんですね。

 

では、自分の作るもの歓迎してくれる、たったひとりのスゴイ!を生み出すにはどうすればいいのでしょうか。

 

たった一人にとってのスゴイ!とは?

顧客は商品がくれる「変化」と「解決」を買う p51

・(例)働く女性の向けたまとめ髪用のアクセサリー

・忙しい朝、簡単に可愛くアレンジできる「嬉しい変化」

・まとめ髪の悩みをパパっと解決できる「悩みの解決」

顧客は事実ではなく、知覚したイメージを買う p118

・事実(こだわりの材料・丹精込めて作った)では届かない

・それが顧客の喜びにつながるかが大切

・顧客は自分のインタレストを満足させてくれる物語を買う

なるほど、変化と解決…自分なりの物語。

 

お客さんやがほしいのは、商品のスペックそのものじゃないんですね。

 

作り手としては、コダワリ(素材の良さ・丁寧さ・掛けた労力や時間)に目が言ってしまいます。

 

それを手にした時に自分が、どう変わるか・どんな解決があるか、どんな気持ちが生まれるか、どんな体験ができるか…それが大切。

 

企業での商品開発!新サービスの展開!とか大々的なプロジェクトではなくて、文字書きさんや、イラスト描き、クリエィティブであっても、話は通じると思います。

 

クスッと笑えた!なんだか気持ちが明るくなった!も、「変化や解決」と言えるのかもしれません。

 

 

例えば、雲がうまれる @KatteniCampaignさまのツイート。

 

心がふわっとする一コマのイラストで、多くの人にシェアされています。

 

どれだけ高級な画材で描いているか、どれだけ時間をかけてデッサンを正確に描いているか…シェアしたくなっちゃうのはそういった「スペック」ではないはず。

 

「自分のインタレストを満足させてくれる物語」

 

例えば、なんだか優しい気持ちになる、仕事で嫌なことがあってもクスッと笑えて、ちょっと元気になる。

 

変化と解決…「モノ」の中に自分が存在する、自分なりの物語があるんですね。

 

さて、それをたった一人に届ける為にはどうすればいいのでしょうか。

たったひとりに伝えるためには

繁盛している店はコアアイデアがシンプル p50

・現代の生活者はメッセージ過剰の社会に生きてる

・SNSなどみな発信する事に忙しく、受信への注意は得難い

・だからこそ、メッセージはシンプルであることが必要

 

ブランドは旗 p113

・赤い旗か、黄色い旗か。

・遠目でもはっきり解るほどそのブランドは強い

 

シンプルを阻む要因としてあるのが「も」の誘惑 p52

・例:コーヒー店はがカレー「」はじめる

・「」のおかげで共倒れになってしまう。

・お客さんから見た時「何屋さん」かわからなくなる

なるほど!イラストやデザイン、ものをつくる上で「シンプル」はとても大切なキーワード。

 

ビジュアル的にたくさん描き込みや情報があっても、伝えたい一言はシンプルでないと、単にゴチャゴチャした、パンチのないデザインになってしまいます。

 

また今回の本で得た発見はこちら。

 

最後に マーケティングっておもしろい

「B級商品をマーケティングでA級に化けさせる」はウソ p112

・大切なのは「A級の商品をA級に足るだけの広がり」にする事

・伝えた相手が得をした!と思えるほど本物にする。

・メッセージに溢れた社会で、

本物はとんがってる必要がある

 

私はマーケティングを、「モノ・サービス」をいかに世に広めるかの戦略だと捉えていたのですが、根っ子はそうじゃないんですね。

 

その前提に広がる力を持つモノ・サービスであることがなにより大切。

 

どんな視点を持てば、広がる力を持てるのか、お客さんに喜んでもらえるのに何が大切なのか?

 

マーケティングって売る方法じゃなくて、源流をたどるとものづくりなのかも!と思いました。

 

誰かにとって「知って得した!」と思える程の価値を生み出せるか。

 

ぼやっと大味にならず、たった一人にでもグッと刺さる大きな価値を生み出せるか。

 

販売・営業の方だけでなく、イラストレーター・クリエイターの方にもおすすめの一冊です♪

 

たった一人を確実に振り向かせると、100万人に届く

 

 

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